この記事では、別府の茶房信濃屋の移転と再開後のメニューや駐車場の場所についてまとめています。
別府市の茶房信濃屋が2020年7月26日に再開しました。
築80年の古民家を改装した店内は趣きがあり、地元民や観光客の癒しの場所でしたね。
県道の拡張工事にともない建物を移動させるため一旦休業ししていましたが、晴れて再開しました。
でも店に変わりはないの?
今回はリニューアルオープンした茶房信濃屋さんについて紹介していきます。
別府信濃屋が移転?「曳家」って?
別府市に残る昭和初期の建築物を失わせないために、信濃屋の工事は「曳家(ひきや)」という工法を用いました。
曳家は建築物を解体したり傷めることなく移動する方法のことです。
信濃屋は家屋を基礎部分から切り離して鉄道レールを敷き、同じ敷地で建物の向きをくるりと90度回転させる工事を行いました。
曳家中。いやあ、いいもの見れた! #Beppu #kenchiku (@ 茶房信濃屋 in 別府市, Oita Prefecture) https://t.co/bSKM6ZVTin pic.twitter.com/McyE7p1W8k
— 市原猛志@『47都道府県・産業遺産百科』(丸善出版)好評販売中・47都道府県公共図書館で読めます! (@sangyokouko) June 22, 2018
昭和初期の建築物を曳家で残す例は珍しいと言います。
それだけ別府にとって価値のある建物だということですね!
茶房信濃屋が再開!その歴史を振り返る!
信濃屋の工事は2017年10月1日から始まりました。
茶房 信濃屋(別府市)
今月いっぱいで一旦休業されることを知り、あらためて出かけてきました。
昭和初期に建てられた立派な日本家屋。
最後に美味しいだんご汁をいただくことをできてよかったです。
一年後の再開を楽しみにしています。 pic.twitter.com/QeJO0s8faD— サリュ (@salut0624) September 23, 2017
再開は当初「2018年中」と言われていましたが、「2019年春には…」となり、なんだかんだ3年後になりました。
私も前を通る度に工事が進んでいたので、いつになるのかなと楽しみにしていたものです(*’ω’*)
朝からだんご汁が食べられる茶房信濃屋さん。とても雰囲気あっていい喫茶店なのだけど、本棚に並ぶ5年分の月刊ムーが気になります。 pic.twitter.com/92nUgN10Ry
— ザビ太 (@xavita) November 26, 2016
古き良き日本を感じさせる建物の造りとこだわりの内装、アンティークな置物たちに囲まれながら、まったり食事タイムを楽しめます。
今年のかき氷コレクション②
先週行ってきました、この夏復活した別府の信濃屋。
場所が少し移動して、でも建物はそのままに、90度回転して…あの空間が蘇っていました! pic.twitter.com/qUQgBH2CJn— 小笠原 正典 (@m_ogasahara) August 22, 2020
建造物だけでなく御食事処としても、地元民にいかに愛されているのかがわかりますね。^^
そもそも信濃屋の建物は、福岡県筑豊地方に戦前からあった大豊炭鉱の炭鉱主が別荘としていた近代和風建築でした。
それを1964年現在のママのお父様が買い取り、81年にはママが受け継ぎ、茶房を始めています。
【レトロ×モダン×茶房映え】
「信濃屋」
(別府市西野口町6-32)
昭和初期に建てられた炭坑王の別荘を活用した喫茶店、信濃屋。少人数なら庭が眺められる窓際の席がおすすめ。家庭的な味のお食事メニューも充実。 pic.twitter.com/NYmjACdkQr— 大分県民検定 (@vkewW0Xk0oNZiYj) December 31, 2019
入母屋(いりもや)造りの屋根で覆われた木造2階建て(約250平方メートル)の建物は、鶴見岳の火山岩「別府石」を積み上げた塀や手入れの行き届いた庭園に囲まれていた。今では入手しにくい上質な木材を室内に多用し、庭に面した窓には格子戸とガラス戸が二重に設けられているのも特徴だ。
(出典:朝日新聞デジタル_2018年5月9日)
ママは当初はこの建物を残すつもりはなかったと言います。
しかし「子供たちが安心して食べられるメニューを出すお店をしたい」という思いがあり、手入れをしながらカフェを続けるうちに「歴史とともに別府に建物を残していくのも大切なことだと考えるようになった」、とインタビューで答えています。
特にママがこだわったのが照明で、中央にあるシャンデリアは日本家屋に合うように明治時代の資料を集めて特別に作ってもらったものだと言います。
茶房 信濃屋の駐車場や営業時間は?
再開後の信濃屋の基本情報はこちらです。
茶房信濃屋
住所:〒874-0931大分県別府市西野口町6-32
営業時間:9:00~18:00(ラストオーダー17:30)
電話番号:0977-25-8728
定休日:木曜日
アクセス:別府駅から徒歩7分
営業時間は休業前は21時30分まででしたが、現在は18時までになっています。
以前駐車場だった場所は道路の一部になり、新しい駐車場は店舗の隣にあります。
平面になってラインも引かれ、以前より停めやすくなっています。٩( ‘ω’ )و
別府信濃屋のメニューに変化はある?
再開後の信濃屋、メニューが変わったりしているんでしょうか?
無くなってたら困る…( ;∀;)
「クロワッサンサンド」や「焼肉定食」など、リニューアルしてメニューから無くなったものもいくつかありますが、昔も今もオススメのメニューは、
- だんご汁定食
- やせうま
- かき氷(夏季限定)
の3つです。
「だんご汁」は大分県の郷土料理です。
信濃屋のだんご汁は、大分の特産品「かぼす」を絞ってくれます。
https://twitter.com/sleepinghimazin/status/1287615951211388929?s=20
「やせうま」も同じく大分の郷土料理です。
平たい「だんご麺」にきな粉と砂糖をまぶしたもので、地元では子どものおやつという感覚です。
大分名物「やせうま」@ 大分県別府市「信濃屋」 #ohita pic.twitter.com/6Av2ybsc
— ちろ (@chiro_wan) June 2, 2012
信濃屋の全メニューに言えることですが、けっこうボリュームがあります。
「やせうま」もデザート感覚で頼むとお腹いっぱいになりますのでご注意下さい( ̄▽ ̄;)
かき氷はシャーベット状の果肉がゴロゴロ入った「マンゴー」、中にアイスが入った「クリームフルーツ」など種類豊富です。
夏の間、お店の前に「氷」の暖簾がかかっている期間だけ提供しています。
地元民としては「郷土料理」はあまり頼まないので、私の個人的なオススメは、
- コーヒーゼリー(練乳がかかってる)
- かぼすソーダ(思いのほか酸っぱい&強炭酸)
です。
コーヒーゼリーは風味が濃くて、苦みと練乳の甘味が理想的で何度もリピートしてしまいます。(*’ω’*)
だんご汁ややせうまに使われる団子、コーヒーゼリー、黒蜜などはすべて店内で手作りされていますので、安心して食べられますよ。
茶房信濃屋は別府市の憩いの場☆
今回は、別府の茶房信濃屋の移転と再開後のメニュー駐車場の場所についてまとめていきました。
別府の老舗の旅館や飲食店が無くなっていく中、信濃屋再開はとても嬉しいニュースです。(*’▽’)
新しくなった別府の老舗カフェで、ゆったりとしたひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか。