この記事では、ホームセンターに合鍵を持ち込みできるのか、作成できる合鍵の種類と作成できる店舗について詳しくご説明していきます。
- 作成できる合鍵と作成できない合鍵の種類がわかる
- 合鍵を作製する際の注意点がわかる
- 合鍵作成できるホームセンターがわかる
実は、ホームセンターで合鍵を作る際に注意点があります。
この記事ではホームセンターで合鍵を作る際の注意点を紹介しています。
主な注意点としては
・何でも合鍵を作れるわけではない
・複雑な鍵は作れない
・合鍵から合鍵を作るのは形が変わって使えない可能性がある
などです。
合鍵の中には、鍵のメーカーが管理しているものがあり、そういった合鍵はホームセンターでは作ることができません。
また、防犯に特化した鍵などは複雑な形をしていて、その合鍵を作るには専用の工具や技術力が必要となるので、これもホームセンターで作るのは厳しいです。
さらに、合鍵を作る際に完璧に元の鍵の形を再現することは難しいので、どうしても元の鍵から形が少し変わってしまいます。
なので、合鍵から合鍵を作ると元の鍵からさらに形が変わってしまい、ご自宅の鍵穴にはまらなくて使えなくなる可能性があります。
ではこの後、もっと詳しく「合鍵の注意点」をお伝えしていきますので、スムーズに合鍵を作りたいならせひこの先も読んでみてください。
ホームセンターに合鍵を持ち込みOK?作成する際の注意点
ホームセンターに合鍵を持ち込み、作成してもらうことは可能です。
しかし、どんな鍵からも合鍵を作れるわけではありません。
なぜなら、複雑な鍵などは専門の工具や技術が必要となるからです。
例えば、鍵を作成しているメーカーが管理している鍵などは特殊なので、ホームセンターでは合鍵を作れません。
なので、まずは作れる合鍵の種類と、作れない種類について紹介していきます。
合鍵にも種類がある?作成できる物を3つ紹介!
まずは、作成できる合鍵について紹介していきます。
ホームセンターで作成できる合鍵は、以下の通りです。
・ディスクシリンダー
・ロータリーシリンダー
・ピンタンブラー
次に、それぞれの特徴を紹介していきます。
ディスクシリンダー
ディスクシリンダーは、アパートやマンション、戸建て住宅など様々な建物に使うことのできる鍵です。
ディスクシリンダーの特徴は、持ち手の部分にMIWAというロゴが入っていて、鍵の先の部分が非対称のギザギザの形をしています。
このディスクシリンダーは、現在はほとんど使われておらず、あまり見かけることがない鍵となっています。
理由としては、1980年以降に泥棒が鍵をピッキングで開けて、家に勝手に侵入するという事件が増えてしまったためです。
それからディスクシリンダーを使うのは危険とされ、現在は改良されたロータリーシリンダーという防犯性の高い鍵が使われています。
なので、ディスクシリンダーの開発元の美和ロックは、2001年にこの鍵の製造を中止することを発表しています。
このディスクシリンダーのメリットを挙げるとしたら、安く設置できることです。
現在、住宅などにディスクシリンダーを使うのはおすすめできませんが、それでも倉庫や納屋などには使うことができます。
また、他の鍵と比べて安く鍵穴を設置することができます。
防犯性の高い鍵穴だと設置の費用が高くなってしまいますが、ディスクシリンダーは構造が簡単なので、費用を抑えることができます。
逆にデメリットは、安い代わりに防犯性が低いところです。
先ほども言いましたが、ディスクシリンダーの鍵穴は構造が比較的簡単なので、ピッキングで簡単に開いてしまします。
なので、ディスクシリンダーを使う場合は、必ず防犯性が低いということを理解してから使うようにしましょう。
ロータリーディスクシリンダー
ロータリディスクーシリンダーは、ディスクシリンダーを改良した鍵です。
改良した結果、鍵穴の中の構造がより複雑になり、ピッキングで開けるのは難しくなりました。
またロータリーディスクシリンダーには、他の鍵やキーピックが差された際に、自動的にピッキングを妨害するロッキングバーという部品が付いています。
このロッキングバーの機能と鍵穴の構造の複雑化が、ロータリーディスクシリンダーの防犯性の高さを実現しています。
しかしロータリーディスクシリンダーのデメリットとして、防犯性が高い割には簡単に合鍵を作れてしまうという点です。
一見、「合鍵が作りやすいのはメリットなのでは?」と思ってしまうかもしれませんが、例えば鍵を落としてまって、誰かにこっそり合鍵を作られてしまったという問題が起きる可能性がでてきます。
また、ロータリーディスクシリンダーは、交換する際の費用が高いというデメリットもあります。
ロータリーディスクシリンダーへの交換は、鍵業者に頼んだ場合作業費と鍵の部品の代金を合わせて、大体30,000円するのが相場となっています。
ロータリーディスクシリンダーを使う際は、鍵を落としてしまったり、誰かに取られたりしないように、必ずご自身で大事に保管して使うようにしましょう。
ピンタンブラー
ピンタンブラーは、玄関やデスクの引き出し、ロッカーや倉庫など幅広い場所で使える鍵です。
ピンタンブラーの見た目は、鍵の片方だけにギザギザがあるという分かりやすい形をしています。
このピンタンブラーのメリットは、設置できるところの豊富さです。
鍵を設置できるところなら、全ての場所にピンタンブラーは設置できると言われるほど、設置しやすい鍵となっています。
また種類も多く、その中でも大きく分けて単列ピンと多列ピンというものがあります。
単列ピンと多列ピンでは、鍵穴の中にあるピンが複数並んでいる多列ピンのほうが防犯性は高いです。
しかし、ピンタンブラーにはピッキングに弱いという欠点があります。
ピッキングすることになれている泥棒だと、約5分で開けてしまいます。
また、ピッキングよりも恐ろしいのが、バンプキーという特殊な溝がある鍵です。
このバンプキーを鍵穴に差して衝撃を加えるだけで、簡単にピンタンブラーの鍵は開いてしまします。
しかも、このバンプキーは昔は手に入れにくいものでしたが、今は3Dプリンターで簡単に作れてしまいます。
なので今ピンタンブラーを使っているという人は、改良版であるディンプルキーという鍵があるのでそちらに変えることをおすすめします。
作れない合鍵もある?作成できない物を3つ紹介!
次は、ホームセンターで作成できない合鍵について紹介していきます。
ホームセンターで作成できない鍵は、以下の通りです。
・ディンプルキー
・イモビライザーキー
・登録している鍵
次に、それぞれの特徴を紹介していきます。
ディンプルキー
ディンプルキーは、ピンシリンダーを改良してより一層防犯性を高くした鍵です。
ディンプルキーのディンプルにはくぼみという意味があります。
なのでその名の通りディンプルキーは、先の方に複数の丸いくぼみがついていていて、鍵穴の構造も他の鍵穴より複雑な形をしています。
これにより、非常に高い防犯性能があり、ピッキングで開けることはほぼほぼ不可能と言われています。
また、ピンタンブラーを簡単に開けてしまうバンプキーでさえ、ディンプルキーには効きません。
それくらいディンプルキーは、頑丈で複雑な鍵となっています。
ですが、ディンプルキーには複雑な形をしていて防犯性が高いため、合鍵が作りにくいというデメリットもあります。
また、ディンプルキーの合鍵を作るとなると専門的な工具が必要になるため、ホームセンターでは基本的に合鍵の作製を行っていません。
なので、ディンプルキーの合鍵が欲しい場合は、鍵専門業者に依頼することをおすすめします。
また、専門業者に合鍵を依頼する場合、料金が2,000円~4,000円くらいかかります。
イモビライザーキー
イモビライザーキーは、車のエンジンを起動させるのに使われる鍵です。
鍵にトランスポンダという車のIDが組み込まれた内臓チップが入っていて、それを使って同じIDの車と照合一致させることでエンジンが起動する仕組みになっています。
そのため、IDが違う鍵ではエンジンを動かせないので、防犯性はかなり高い鍵となっています。
また、イタリアやオーストラリアなどのEU諸国では、1995年から車の鍵にイモビライザーキーを使用することを法律で義務化されています。
しかし、日本ではイモビライザーキーが使われだしたのが最近なので、まだこの鍵が使われていない車もあるので注意が必要です。
また、イモビライザーキーは鍵の部分は合鍵を作れますが、IDが入っている内臓チップの部分は製作元のメーカーや車を買った店に連絡して、合鍵作成の依頼をする必要があります。
もし、イモビライザーキーを外で無くしてしまった場合は、警察に連絡し届け出を出す必要があります。
その際に、キーナンバーなど細かい情報を伝えて、自分の鍵を特定できるようにしておきましょう。
また、すぐに鍵が必要ならメーカーやディーラーに頼んで合鍵を作ってもらいましょう。
登録している鍵
登録している鍵とは、登録制シリンダーと言い、製作元のメーカーが番号を設定、管理している鍵やカードキーなどの鍵です。
登録制シリンダーは、鍵の持ち主の同意なしでは合鍵を作れないようにメーカーがそれぞれの鍵番号を管理しているので、防犯性はかなり高いです。
登録制にできるのでは、さきほど紹介したディンプルキーは登録制シリンダーすることができます。
登録制シリンダーを作る場合は、鍵を開発しているメーカーに氏名や住所、鍵番号などを注文書に記入して送りましょう。
注文書はインターネット上でダウンロードや印刷することができます。
また、メーカーが登録制シリンダーを注文できる店舗を用意している場合があるので、そこで直接メーカーから鍵を取り寄せることもできます。
合鍵から合鍵を作ることってできる?作成する際の注意点
ホームセンターで合鍵から合鍵を作ることは可能です。
ですが、店によっては作成を断られてしまう可能性があります。
なぜなら、元の鍵から合鍵を作る際に形が少し変わっているからです。
一度、合鍵を作るだけではそこまで形は変わらず、問題なく使うことができます。
しかし、合鍵から合鍵を作るとかなり形が変わって、最悪の場合鍵穴に合わないという可能性も出てきます。
また、鍵によっては合鍵から合鍵を作ることができないものもあります。
例えば先ほど紹介した、ディンプルキーなどの構造が複雑すぎるものは合鍵から合鍵を作ってしまうと使えなくなる可能性があるので、基本的に合鍵から合鍵は作れません。
なので、今から合鍵から合鍵を作ろうとしている人は、これらの注意点を十分に理解してから依頼をしましょう。
合鍵の作成をホームセンターにお願い!作成できる店舗を紹介!
次に、合鍵の作成業務を行っているホームセンターを紹介します。
合鍵作成を行っているホームセンターは、以下の通りです。
・コーナン
・DCM
・カインズホーム
・コメリ
・ロイヤル
・六角堂
その他にも幅広いホームセンターで合鍵の作成業務は行われています。
なので、合鍵を作ってほしいという方はまずお近くのホームセンターに依頼することをおすすめします。
まとめ
今回は、ホームセンターで合鍵を作る際の注意点について紹介しました。
紹介した内容は、以下の通りです。
・防犯性があまり高くない鍵は、合鍵を作りやすい
・逆に防犯性が高く、形が複雑な鍵は合鍵を作りづらい
・合鍵から合鍵を作るのは形が変わって使えなくなる可能性があるので注意
ホームセンターで合鍵を作るメリットとしては、安くてすぐに合鍵が手に入るという点です。
しかし、中には作れない合鍵もあるので、各お店のルールなどを確認してから合鍵作成を依頼しましょう!